2人が「最高のチーム」になる―― ワーキングカップルの人生戦略

  • 英治出版 (2011年6月23日発売)
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<b><u>結婚直前のカップル必見!!特に頭の固い男は読んで間違いなし!!</u></b>

ワークライフバランスで有名な小室淑恵さんと、社会企業家で有名な駒崎弘樹さんの働き方と家庭を見直し新たな価値観の扉を開く一冊。
今後増えていくであろう共働き夫婦の家庭や職場での協力体制の築き方が、実行可能なアドバイスと共に書かれている為、非常に有益。

特に目からウロコだったのは下記。

<u>
?「結婚観」のバージョンアップ</u>
実際僕らの年代だと、父親が外で働き、母親は専業主婦で家事や育児を行うと言ったスタイルが当たり前で、
幸せな家庭像と言うと上記の様な家庭を目指す男性が大半だと思う。
今ですら自分もワーキングカップルとして、お互い仕事と家庭のバランスを保ちながら生活しているが、
かくいう私も結婚前は"一家の大黒柱として働く事"が、男としての仕事だと考えていた。
だがそれが、如何にこれからの時代にそぐわないか社会的背景も含めて解りやすく書かれている。
パートナーに専業主婦を希望される女性や、妻に専業主婦を希望する男性諸君は必読。

<u>?コミュニケーション戦略</u>
言うのも恥ずかしい話だが、我が家はよく喧嘩する。特に平日の夜に…
原因は、妻の仕事の愚痴にアドバイスをして機嫌を損ねると言ったもの。
これらのすれ違いは、下記の2つが要因だと言う。
<要因1> コミュニケーションのあり方の違い
     ⇒女性は、『会話に共感を求める』男性は、『問題が提示されたら解決する』
      なので、妻は一日の出来ごとに共感してほしいだけなのに、夫が無駄な
      アドバイスをしてしまい。コミュニケーションギャップが生まれるという
<要因2> 女性のモデルの少なさ
     ⇒『男性は女性が職場で置かれている環境を体感しておらず、
      辛さに共感できないこと』
      男性は、親や上司など働き続ける上でのロールモデルが多いが、
      女性にはモデルの存在が限られている為、不安の中仕事に打ち込んでいる。
      その為、つい夫や身近な人に愚痴っぽく話をしてしまう。

<u>?イクメンを目指す</u>
まだまだ先の話と考えているが、本書の後半は『妊娠・出産戦略』『育児戦略』『お金戦略』と続くが、
特に目を引いたのが、『イクメンを目指す』といったこと。
最近、巷でも話題になっているが、まだまだ男性の育休取得率は低い状態だという。
しかしながら制度面では、非常に充実してきているとのこと。
実際は、職場環境に気を使うから取りづらいという現状はあるのだろうが、自分は是非育休を取得し、育児に参加したいと感じた。

全体を通して、これからの働き方や家族の在り方を考えるに当たっては非常に有益であると思われる。
是非結婚前に、または結婚後に生活してみたけど上手くいかない夫婦に読んで頂きたいと思います。(うちは大丈夫なのでご安心を…)

<blockquote><b>【内容紹介】 −AMAZONより-</b>

成果を上げる秘訣は、「家庭」にありました。

共働き&子持ち経営者2人が悪戦苦闘の果てに生み出した生活術
見えてきた 新しい夫婦のカタチ……

景気や社会のあり方の変化から、カップルが二人で働く「共働き」が当たり前になりつつある時代。
ワーキングカップルの実践者であり、働き方変革のプロでもある(株)ワーク・ライフバランス代表取締役の小室淑恵さんとNPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんの二人が、
男女双方の立場を踏まえ、自身が実践している「生活術」を紹介。
不安的な時代を夫婦でタッグを組み、主体的に、そして楽しく生きていくための知恵と勇気が得られる1冊。

「考え方から小ワザまで、全部入れました」(小室)
「ああ、結婚前に読みたかった!(笑)」(駒崎)
</blockquote>

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月12日
読了日 : 2011年8月10日
本棚登録日 : 2018年10月12日

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