「遠眼鏡事件」などほぼタブー時されていた大正天皇について書かれた数少ない評伝。どうしても興味は先述の一件の真相についてだが、本著ではそれほど多く紙面を割かれておらず、現代にも通ずる日本国民が天皇に対する関係性の歴史的役割について多く語られている。時の政治権力者による天皇の政治利用など時代に翻弄されるなど、大正天皇の淳朴な面を著者は強調する点には違和感を感じたりもするが、更に元気されそれらの真相が明らかになることを期待したい。あと、行幸の細かい行程などの記述が多いのが残念であった。69
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2021年1月17日
- 読了日 : 2021年1月16日
- 本棚登録日 : 2021年1月16日
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