本はどう読むか (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1972年11月20日発売)
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本棚登録 : 497
感想 : 52

2016/11/16

ショーペンハウエル
「本を読むのは非常に易しい」
①記号である
②花は花に似ていない
③真理/実在etcの抽象的な話→頼りない
 (もともとあるのか分からない)
  ①自己確立/自己超越/社会的発動
  ②答えのない問題の意味は、
   その正しい解答が見いだされることにあるのではなく、
   正しい解答を求める努力にある。
   また、解答らしいものが得られた場合でも、
   みな一応の解答であって、人間が成長するのに伴い、
昨日の解答が今日は新しい疑問になる。
  ③「世界」「未来」という偉大で高貴なものが、
所詮、美しい言葉であるのに対して、
家庭や家族は、平凡な、
しかし、厳然たるリアリティである。
ただし平凡すぎるため、活字になることはない。
ジャーナリズムでは、
異常/正常なことは、
いかに無力/強力でも活字になる/ならない。
①自分を客観的に認識し、
そのうえで超越し、
 働く姿勢に生かす。
アドラーに近いものを感じた。
 E・H・カー、かわいはやおといい、
自己承認を求めない方の笑いは、
面白いうえに愛しさを感じる。
 大丈夫だろうか。

③表現がキレイだった。
 高橋歩や寺山修司だったら本にしたと思う。
 僕が本にしないのは
 この世で起きている事全てに納得し
受け入れているから。

②なぜ生きるか、について考える。
 信じる神がいなくても
 指示する政党がなくとも
村に住んでいなくても
 保険証がなくても
 無職でも
 哺乳類なら
 家族がいる。
 家庭がある。

スクリーンで見る映像は、実物以上に実物である。
全体を見ることができないから。
編集によって鮮明に見えてくる代わりに
何が捨てられたかが見えにくくなる。

本の場合は常にアクティブ
TVの場合は常にパッシブ
∴読書家は考えすぎるのかもしれない。
 シンプルな方が悩みは少ない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年1月17日
読了日 : 2016年11月17日
本棚登録日 : 2016年11月16日

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