双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2016年12月15日発売)
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本棚登録 : 735
感想 : 48
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とんでも館で発生した殺人事件、天才数学者と警視が不可能犯罪に挑戦する。十和田只人の堂シリーズ2作目、双孔堂の殺人。

今回はポアンカレ予想、宇宙の形がおおむね球体というヤツですね。次々出てくる数学用語はさっぱりわかりませんが、世界観は伝わります。おそらく今回で堂シリーズのフォーマットが決まったようで、本作は安楽椅子探偵の形でお話が進みます。

謎解き自体はシンプルなので考えやすく、解決編も納得性が高いです。理系の世界観を前面に出しながらも、昔ながらのしっかりとした本格ミステリーです。ほかの作品も是非読んでみたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本格ミステリー
感想投稿日 : 2021年12月12日
読了日 : 2021年12月11日
本棚登録日 : 2021年12月11日

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