峠(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2003年10月25日発売)
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本棚登録 : 2372
感想 : 167
5

やはり司馬さんの幕末モノ(特に長編)は良いですね。
先見の明を持ちながら、長岡藩士という立場に拘り続けた継之助。
「長岡藩のため」という彼の思想が、結果的に藩を滅ぼすことになる悲劇・・・。
特に、西軍(官軍)との交渉が不備に終わり、継之助が官軍本営から去っていく場面からの展開は、胸を締め付けられるような気持ちで読みました。
河井継之助という人は、著者の司馬さんも仰っているように「多少奇形であるにしても、人間の芸術作品」といえるように思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2015年読了分
感想投稿日 : 2015年2月15日
読了日 : 2015年2月15日
本棚登録日 : 2015年2月15日

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