日蝕

著者 :
  • 新潮社 (1998年10月1日発売)
3.06
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本棚登録 : 629
感想 : 75
3

ちょっと中身のないレビューを綴ります。


わぁこの人とは友達になりたくはないな…でも遠目に観る分には申し分なく面白い人なのではないか…というにのが私の平野氏の印象。
ナルシシズムに満ちた作品だなと云うのが最初の印象。

発表当時はとてもじゃないけど読めなかった。

今読んでみると、あれ、結構物語自体はシンプルなのね。
ナルシシズムの下に隠れた普通の顔が浮き彫りになる感じがして、やっとこの物語の全容をつかめたなという感じです。

これが処女作と思えば挑戦的なその姿勢に敬服するけれど、でも三島の再来というのはちょっと云いすぎだし、懐古的な表現の殻を破ればありふれたとまではいかなくても、読める物語です。

ちょっとこんなテイストのものだって読めるのさ…と浸りたい時にはもってこい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フィクション
感想投稿日 : 2010年8月10日
読了日 : 2002年8月10日
本棚登録日 : 2010年8月10日

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