ちょっと中身のないレビューを綴ります。
わぁこの人とは友達になりたくはないな…でも遠目に観る分には申し分なく面白い人なのではないか…というにのが私の平野氏の印象。
ナルシシズムに満ちた作品だなと云うのが最初の印象。
発表当時はとてもじゃないけど読めなかった。
今読んでみると、あれ、結構物語自体はシンプルなのね。
ナルシシズムの下に隠れた普通の顔が浮き彫りになる感じがして、やっとこの物語の全容をつかめたなという感じです。
これが処女作と思えば挑戦的なその姿勢に敬服するけれど、でも三島の再来というのはちょっと云いすぎだし、懐古的な表現の殻を破ればありふれたとまではいかなくても、読める物語です。
ちょっとこんなテイストのものだって読めるのさ…と浸りたい時にはもってこい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
フィクション
- 感想投稿日 : 2010年8月10日
- 読了日 : 2002年8月10日
- 本棚登録日 : 2010年8月10日
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