沈める滝 (新潮文庫)

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感想 : 58
4

やっぱり死んだ。
昇と顕子、2人で心中のパターンかとも思ったけれど、顕子だけが死んだ。

私は思うのだが、昔の方が人は感情的だったんじゃなかろうか。大昔は失恋のショックで心臓麻痺を起こし死ぬ。三島由紀夫くらいの昔は恋のショック、己の恥ずかしさから、生きる気力を無くして自殺。現代人は恋のために命を捨てるだろうか。

この本はとても読みやすかった。終始冷めた感じの昂にはどことなく共感できた。あまり昇の感情がしつこく書かれていないのがまたよかった。読みやすかった。
暑苦しいのは嫌いだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月15日
読了日 : 2023年5月15日
本棚登録日 : 2023年5月15日

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