本を選ぶとき、まず手にするのはお気に入りの作家さんの本。
次に、ブクログなどのレビューで気になった本。
そして、ジャケ買い、もしくはタイトル買い(笑)。
でも、その本がどんな経緯で単行本となったか、文庫本となったか、などということは考えたこともありませんでした。
最近、書店に並べられる本のからくり(というほどのものでもないけれど・・・)をほんの少し知ったりして、興味は湧いてきてはいたが、それ以上、積極的に知ろうとは思ってもみません。
それが、こんな形で知ることになるとは・・・
好きな作家さんのひとり、百田尚樹さん。
古本屋さんで「夢を売る男」を見つけたときには本の内容も知らぬまま即買い。
で、読み始めてみると・・・
ジョイント・プレイス方式と言う名を借りた自費出版で、本を出してみたいと思っている素人作家を見事に丸め込み、200万近いお金を出させて本を出版する。
実際に本は出版されるし、一部の書店には並べられるのだが・・・
前半、そんな手口で次々に契約を成立させていく様子からこの本はどこへ連れて行くつもりだ?と思っていたら、後半の章では“小説家の世界”が暴露される。
わわわ・・・、百田さん、そんなことおっしゃってもいいのですか?
もしかしてケンカ売ってる???と、我がことのようにちょっとビビったりしていたらご自分のこともちゃっとおっしゃってました。
「元テレビ屋の百田某みたいに、毎日、全然違うメニューを出すような作家も問題だがな」って・・・
私にはひとつ、以前から疑問に思っていたことがあります。
それが「小説誌」。
読書好きを公言しているが、この「小説誌」というものを読んだことがなく・・・。
それで、読書好きって言ってよいのか・・・、と、心の片隅で思ったりしたこともありましたが・・・
百田さんの暴露で、「小説誌」ってそうなのかぁ~!!とスッキリ。
おかげで(?)、罪悪感なく読書好きを公言し続けられます。
そしてもうひとつの謎、「書き下ろし」。
私の個人的感想ですが、「書き下ろし」っていまいち好みではない場合が多かったりするのですが・・・
でも、この謎もちょっと納得したりして。
ちなみに、この「夢を売る男」も実は「書き下ろし」でした。
- 感想投稿日 : 2014年1月18日
- 読了日 : 2014年1月17日
- 本棚登録日 : 2014年1月17日
みんなの感想をみる