(P[む]1-6)海馬亭通信2 (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社 (2012年3月6日発売)
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感想 : 35
5

『最初の手紙』を読み出すと、
すーっと風早の街の中に、自分が入り込んでいくような錯覚が…。

海馬亭の住人の、純子さんになって、自分がその場面を見ている感じです。
(未読の人には、ないしょね(^_-)-☆)

由布ちゃん、千鶴ちゃん、玲子さん。
リリーさんに、お銀さんに
また会えた。

新しい、ハンサムなピアノ弾きさん。
こんにちは♪

切ない想いを噛みしめながら、『最初の手紙』を読み終えて、
次を読むのがもったいなくて…時間を開けてしまいました。


『二通目の手紙』のページをめくりながら
命の輪廻に思いをはせる。

また、時間を置いてしまいました。

『三通目の手紙』は、新鮮な驚き。
懐かしい時代の本の作家の名前も(微笑)
ぐいぐいと引き込まれていきました。


そして、
『十七年後~眠れる街のオルゴール(後編)』
希望、と前回の感想に書いたとおりでした。

大人になると、奇跡や魔法を信じなくなるけど
やはり、そういうのを、ちょっとでも信じてみたいな。
と、思うのです。
最近、自分も、
現実に向き合いすぎて、
日々のことに追われて
夢や魔法のことを忘れておりましたσ(^_^;)
いかん、いかん。

全二巻を通して感じるのは
『人への想い・愛情』です。
それだけでなく、
村山早紀先生の作品、全部に感じることです。

実際、生きていくのは厳しいし、つらいことも多いです。
それを知っているからこそ、
こういう作品を書かれるのではないか…。
勝手ながら、私は思いました。

読了して、
文庫本をギュッと抱きしめておりました。

心のビタミン剤です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般書/文芸
感想投稿日 : 2012年3月12日
読了日 : 2012年3月12日
本棚登録日 : 2012年3月12日

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