『最初の手紙』を読み出すと、
すーっと風早の街の中に、自分が入り込んでいくような錯覚が…。
海馬亭の住人の、純子さんになって、自分がその場面を見ている感じです。
(未読の人には、ないしょね(^_-)-☆)
由布ちゃん、千鶴ちゃん、玲子さん。
リリーさんに、お銀さんに
また会えた。
新しい、ハンサムなピアノ弾きさん。
こんにちは♪
切ない想いを噛みしめながら、『最初の手紙』を読み終えて、
次を読むのがもったいなくて…時間を開けてしまいました。
『二通目の手紙』のページをめくりながら
命の輪廻に思いをはせる。
また、時間を置いてしまいました。
『三通目の手紙』は、新鮮な驚き。
懐かしい時代の本の作家の名前も(微笑)
ぐいぐいと引き込まれていきました。
そして、
『十七年後~眠れる街のオルゴール(後編)』
希望、と前回の感想に書いたとおりでした。
大人になると、奇跡や魔法を信じなくなるけど
やはり、そういうのを、ちょっとでも信じてみたいな。
と、思うのです。
最近、自分も、
現実に向き合いすぎて、
日々のことに追われて
夢や魔法のことを忘れておりましたσ(^_^;)
いかん、いかん。
*
全二巻を通して感じるのは
『人への想い・愛情』です。
それだけでなく、
村山早紀先生の作品、全部に感じることです。
実際、生きていくのは厳しいし、つらいことも多いです。
それを知っているからこそ、
こういう作品を書かれるのではないか…。
勝手ながら、私は思いました。
読了して、
文庫本をギュッと抱きしめておりました。
心のビタミン剤です。
- 感想投稿日 : 2012年3月12日
- 読了日 : 2012年3月12日
- 本棚登録日 : 2012年3月12日
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