睡眠専門医による、ショートスリーパーになるための本。ではあるが、純粋に睡眠を改善したい人にとって参考になる本だと思う。
睡眠に関する本は何冊も読んできた。内容が被っていることも多いのだが、本書には初めて知った内容もそれなりに含まれていて参考になった。たとえば、布団を眠る場所と脳に認識させるために寝室には何も持ち込まないのがいいことは知っていたが、昼間はベッドにカバーをかけて見えなくしたり布団ならたたんでおくところまでは徹底していなかった。その他、新たに学んだ点を以下に列挙しておく:
・最もストレスなくスムーズに起きるためには、自分の名前を録音したものをアラームとして設定するとよい。
・二度寝は5分、一度だけであればむしろ良い。
・睡眠の質を上げるアミノ酸はグリシン、トリプトファン、GABAの三つ。
・寝具の色は、ぐっすり眠れる緑、黄、青から選ぶ。
・エアコンはつけっぱなしか3時間タイマーで、夏は26℃、冬は16〜19℃に設定する。
・仮眠には、一瞬〜数秒、約1分、約10分、20分、90分の5種類があり、使い分ける。
・睡眠時間の調整には週に15分ずつ程度のゆっくりとした変化が必要。
各章末に1ページのまとめがあるのでぶっちゃけそこだけ読んでも構わないような気がするけれど、本文も要点がまとまっていてすっきりと読みやすいのでひととおり読んでしまっても損はしないだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス・経済
- 感想投稿日 : 2019年8月12日
- 読了日 : 2017年6月30日
- 本棚登録日 : 2019年8月12日
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