筒井康隆の本は、学生の頃によく読んだ。友人達とドタバタの短編を読んで話のネタにしたものだ。この本も、ベースは大学教授の裏事情やドタバタのストーリー。但し作者が考える文学論・思想を主人公に真面目に語らせており、創作部分とアカデミックな部分のギャップが凄い。面白い小説を読みながら、勉強にもなるという大変凝った本になっている。こういうアイデア、それも筒井康隆らしいと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2021年4月30日
- 読了日 : 2011年7月8日
- 本棚登録日 : 2011年7月8日
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