O・ヘンリ短編集 (1) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1969年3月7日発売)
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『最後の一葉』は昔の教科書に、有名な作品ですから
よく知っているような気がしておりましたが

情緒たっぷりで、もっともっと激しく、わたしの中でふくらんでおりました
たぶんそれはリライトが、ドラマが、盛り上がりを大きくしていたのでしょうか

ページ数にして11ページ、こんなに短かったのですね
簡潔な文章、とくに売れない絵描きの老人の描写のあっさりしていること
とくに嵐の夜に老人の傑作が生まれる情景はしつこかった

それに、だからか
老人が努力したのに、肺炎の娘さんがあえなく死んでしまいました
という結末だったと覚えており・・・(勝手に操作してはいけません)

今回280編余りの作品のうちの91編を新潮文庫、大久保康彦訳で読みつくし
構成といい、意外性といい
やはり名短編作家であったと改めて思った次第

ちなみにわたしの好きな作品は

『緑の扉』
『馭者台から』
『人生は芝居だ』
『人生の回転木馬』
『二十年後』

意外性の裏側というか、意表を突いているのに普遍性なんだよなあ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2018年
感想投稿日 : 2018年10月10日
読了日 : 2018年8月26日
本棚登録日 : 2018年10月10日

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