Q&A (幻冬舎文庫 お 7-8)

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  • 幻冬舎 (2007年4月1日発売)
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大型ショッピングセンターで起こった惨事。死者69名、負傷者116名もの被害者を出したにもかかわらず、原因は特定できず、それどころか、「あの日そこで何が起こったのか」ということさえわからない、という。
事件なのか事故なのかさえ、わからない。って、そんなことがあるのか、と、そこだけでざわざわする。
問う者、と問われる者のやり取りだけで話は進む。しかも、問う者が誰なのか、その意図も、わからない。わからない尽くしのまま話は最終章へ。もやもやが頭と胸に積もったまま小説は終わる。
たまたま偶然が重なって、そこにいた人々の中にあったそれぞれの「恐怖」に火が付いたのか、あるいはなにか大きな力による陰謀なのか、あるいは、テロなのか。
あの日起こったことはあの日で終わっていない。そこから始まった物語の中でそれぞれの人生は続いている。あの惨事によって変わった何かのそばで。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020年11月
感想投稿日 : 2020年11月26日
読了日 : 2020年11月26日
本棚登録日 : 2020年11月26日

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