“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン (2010年8月30日発売)
4.30
  • (150)
  • (93)
  • (55)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 1186
感想 : 84
3

見習い③でラスト。

[寂寞]
題作は漱石のこころ。
前巻ラストで菜乃の親友の瞳ちゃんがコノハとキスしてる(ような)場面から。
ショックを受けて、即座にコミカルにツッコミを入れるのはさすがです。

別れは寂しいけれど、瞳ちゃんがこの決断をしたのは、好きな人に邪険にされても想い続けてそばに居た親友を見続けてきたからだと思う。
まあ現実問題として、即決即断としても翌日に犬を連れて海外に行くなんて出来るのかね。

[ある日のななせ]
琴吹さんが自分の気持ちにケリを付けつつ、オカ(夕歌)とやり取りする話。

[卒業。]
題作はチェーホフの桜の園。
恋の結末は予想通りではあったけども、スッキリと失恋ができた感じで良かった。
彼女の文学少女への道は続くのでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年11月19日
読了日 : 2019年10月7日
本棚登録日 : 2012年7月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする