この著作でも、『遊覧日記』などと同じように、武田百合子さんの観察力がすみずみまで発揮されています。そして、その観察眼は、周りの人たちや事物のみならず、自分や娘にまで及んでいます。
武田百合子さんの対象を見る視点はその細部を含めた切り取り方がとてもいいのですが、一方で、好きなもの、嫌いなものがはっきりしていて、好きなものへのあたたかさもじんわりと響いてきます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
9類 文学
- 感想投稿日 : 2016年3月27日
- 読了日 : 2016年3月27日
- 本棚登録日 : 2016年3月27日
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