詩のすすめ: 詩と言葉の通路 (詩の森文庫 103)

著者 :
  • 思潮社 (2004年12月1日発売)
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第一部では、どのような言葉に心を惹きつけられるのか。気にかかる言葉にふれたとき、詩人である著者の心の中で、どんなふうに思いが広がっていくのか、その様子が語られています。第二部では、創作の切っ掛けになる事柄や、その意図が明かされており、そして第三部では、啄木、光太郎、中也、立原道造、高見順の詩について、著者の思い、解釈が綴られています。
日常わたしたちが使っている言葉と、詩の言葉には明らかな違いが感じられます。安易に文字を連ねるだけでは、けっして詩にならないということが、よ~っくわかりました。
ひとに伝えたい何かがあるとき、どこまで言葉を研ぎ澄ますことができるか・・・。詩人とは、それを生業にしている人たちのことなのですネ。


べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 詩歌
感想投稿日 : 2015年11月6日
読了日 : 2015年11月6日
本棚登録日 : 2015年11月6日

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