メインキャストは3人。町の小さな鉄工所を経営する中年男性、銀行に勤める若い女、無職でパチンコばかりする若い男。この3人はそれぞれ悩みを抱えていました。経営に苦しむ、セクハラされ悩み続ける、やくざに追われる。
鉄工所の男性と銀行に勤める女性の背景や舞地二の出来事はなぜかひきつけられるものがあり、読むスピードが早くなっていました。自分だったり、自分の周りで起こっていてもおかしくないような日常の一コマがストーリーとなっているからかもしれません。こういう一コマだったり、男性、女性の苦しむ心の中の描写が自分にとっては興味津々という感じで読み進められました。読み進めながら、本当にこの無関係な3人が交差する点があるのだろうかとハラハラしていました。
残り4分の1くらいになって交差する点に出くわしたのですが、そこから急展開し、あっという間に終わってしまいました。交差してからより、交差する前のストーリーのほうが面白かったように思えました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年10月2日
- 読了日 : 2021年9月29日
- 本棚登録日 : 2021年10月2日
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