倫敦時計の謎 (ノン・ノベル 410)

著者 :
  • 祥伝社 (1992年11月1日発売)
3.25
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本棚登録 : 52
感想 : 10
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 時計が題材のミステリーが読みたくて、胸を踊らせて購入したのですが、残念ながらハズレでした。
 読み始めて数頁で「アニキ」という単語が出てきた時点で嫌な予感はしたのですが、私はどうも「〜だよねぇ」の様な、現代人の言葉遣いをそのまま文字に興したものは性に合わない様です。
 加えて、登場人物のどうでもいい掛け合いで頁が埋まっていくのは勘弁です。キャラで読ませるものだとしてもそれはそれで、私には魅力を感じられませんでした。まあこれは完全に個人的趣味ですが控え目な探偵は好きになれないもので。
 あとはもう全体的に文の運びがまだるっこしかったです。

 正直言って、途中から1頁につき1秒のペースでした。つまりほとんど読んでません。こんなことは初めてです。
 時計の描写と事件が起こった時と推理の場面だけ拾い読みしました。トリックはトリックで思いの外しょぼかったです。まあ最初からそこを売りにはしていないでしょうが。
 肝心の時計はどうだったかと言うと、これも特に目新しいものはありませんでした。
 つまり、総じて期待ハズレといった所です。

 ただし、個人的に「こういう小説は趣味に合わないんだな」ということがわかっただけでも収穫だったと言えます。



 蛇足ですが、解説に至るまでこれまた酷い。作品に敬意を表さない解説なんてはじめて。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年11月7日
読了日 : 2010年11月7日
本棚登録日 : 2010年11月7日

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