どこかて読んだ気がする。
どこか似たような経験をした気がする。
海の美しさや星の美しさ
木々のささやき
目の前で鶏をしめる光景の非日常。
そんな凪のような瞬間は
いつまでも続かない。
別れは寂しい。
でも進むものは別れなければならない。
彼女がいわゆる都会的な社会復帰できるかどうか、
それはわからない。
ただ今までと違う時間と空気と
人の温もりが彼女の身体の中に入った。
神さまの近くにいた彼女は
讃美歌が染みた。
自分の居場所。
それがどこか長年生きていても
なかなかわからない。
ここじゃないと動き出した彼女は
きっとしなやかに強く
生きていく気がする。
田村さんにも幸あれ。
でないとさびしすぎる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
瀬尾まいこ
- 感想投稿日 : 2023年12月9日
- 読了日 : 2023年12月9日
- 本棚登録日 : 2023年12月9日
みんなの感想をみる