騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

著者 :
  • 新潮社 (2017年2月24日発売)
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本棚登録 : 7020
感想 : 667
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本棚に並ぶ「騎士団長殺し」が何か問いかけてる気がして、手に取った。
案の定、すぐにひきこまれた。1Q84の時と同じように。次第に勢いを増して。
謎がどんどん重なり、まだ謎は全然ほどけてはいないけど、まだ謎のままでいい。
特に惹かれるのは妹のコミ。「暗闇が手でそのまま掴めちゃいそうなくらい真っ暗なの」この比喩には痺れた。もう一人は秋川まりえ。
後半の展開が楽しみ。
村上春樹さんの魅力は。モノローグにある。内面をどこまでも掘り下げるから、自分の中にある何かにもカチンとふれてしまう。
この本も夜明け前に意識を集中させ、書いたのだろうか。小澤征爾さんを時々思い出しながら。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 村上春樹
感想投稿日 : 2024年2月12日
読了日 : 2024年2月12日
本棚登録日 : 2024年2月11日

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