歩太のところのどこかの国からきた社長がいい味をだしていた。
裏のない、心の底からあたたかいもので満たされているような人柄だった。
どんな人たちがまわりにいるかということは本当に大切だと改めて感じた。
大きな傷を負い、それを手放すことも癒すこともできないのに
何とか歩いていられるのは”人の心遣い”があるからだろう。
「結局、忘れるということは本人にしかできないことダカラ」という言葉にはっとさせられる。
慎一の夏姫への想いは受け入れられるのかと葛藤していた分
わかりにくかったけれど本物であってよかった。それをわかるきっかけを作ったのが
社長と歩太であったのもよかった。
天使の卵の続編だが、これ一冊でも楽しめる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
村山由佳
- 感想投稿日 : 2013年2月3日
- 読了日 : 2011年10月16日
- 本棚登録日 : 2013年1月1日
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