無常という力: 「方丈記」に学ぶ心の在り方

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  • 新潮社 (2011年11月25日発売)
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感想 : 12

37ページ
心の濁りとは執着を持つことです。この場合の執着とは、自分の勝手な都合で今の状態がずっと続くと思い込むことです。


63ページ
方丈記は長明が様々な天災や人災に会い、長年不運をかこち、ひとり山で暮らした挙句に掴んだ想い。そこから我々は学び取る。何が起ころうとも悩むことはない。断定することはない。すべてを受け入れ、揺らぎ続けるしかないのだ。玄侑さんは言う。どんどん揺らげばいい。それが自由になることであり、強くなることでもあり、未来を楽しむことだと私は思います、と。
ところで揺らぐとはどういうことだろう?全てを受け入れたら揺らぐことはないのではないか? 自由になること、強くなること、未来を楽しむこと・・・・なんかよくわからないなぁ
五木寛之さんの文章を読んでいたら、「人間はその瞬間瞬間で考え方が変わり、右へ左へと揺れながら生きているもの。僕自身にしても、あぁ、もう生きて行くのが嫌になったと思うこともあれば、ふっと心の中によみがえってくる言葉に救われたりしながら、今日まで生きてきたわけです。」と言っていた。揺らぐとはこういうことか?でも、それが自由になること、強くなることなどに繋がっていくのだろうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人生
感想投稿日 : 2013年2月14日
読了日 : 2013年2月13日
本棚登録日 : 2013年2月13日

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