読んでいるととにかく違和感がつきまとう。読み終わるとそれが伏線であったことがわかる。すでに洋画で似たようなカラクリ(設定)の物語があったが、これはこれで良くできている。しかし違和感はそれだけではなく、やはり文章力にある。もともと同じ日が繰り返すという設定だけに同じ描写が繰り返されるのは仕方ないが、あまりにもそれが頻出するので飽きてくる。キャラもどれもあいまいだし、あまりに現実感が希薄すぎる。隔離された環境、一日ごとに失われる記憶、被験者の死亡、とつかみはいいだけにもう少し脚色がしっかり出来ていればスゴク面白くなっただろうに。これは映画化したらうまく脚本段階で着色できれば面白い一作になるだろうな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年11月20日
- 読了日 : 2014年11月20日
- 本棚登録日 : 2014年10月6日
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