教養小説=ビルドゥングスロマンという分類は
日本の物語作品であまりお目にかからず
青春小説に含まれがちだが
形成成長老化すなわち自らの手の届く範囲のみを
知っていることとする正しさという
大人になることという要素があるかないかで決定的に異なる
この作品は中華歴史もの舞台に神話的道教要素で
主人公に対する親も家族も周囲も優れた政治家も名君も神仙であっても
何が正しいというあいまいさで
その達観をうまく表現している
かまえない文章は好き嫌い分かれるところだが主題には良く合っている
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年1月7日
- 読了日 : 2010年9月29日
- 本棚登録日 : 2018年10月17日
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