信長死すべし (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年12月25日発売)
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本棚登録 : 329
感想 : 35
4

全1巻。
本能寺の変の真相。

いいね。
すごくいい。
なんで逝っちゃったの山本先生。

朝廷黒幕説を採用した本能寺の変。
で、
群像劇。
これがすごくいい。
帝や公家、信長や光秀などそれぞれの思惑が錯綜し、
緊張感が持続して目が離せない。
朝廷が信長討伐を決意する経緯や
信長の国家観にも説得力あるし、結構新鮮。

惜しむらくは本能寺後の扱い。
ここはもっと薄くて良かったんじゃないかと思った。
少ない枚数で明智が討たれるまでを扱ってるので、
駆け足の状況説明になっちゃってる。
明智と朝廷のやり取りも前半に比べると説得力が弱い。
物語は明智の絶望で終わって
数行で事後を説明くらいでも良かったんではと思った。

とはいえ、
間違いなく読む価値のある一冊。
おもしろい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2015年1月7日
読了日 : 2015年1月7日
本棚登録日 : 2015年1月7日

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