その手をにぎりたい

著者 :
  • 小学館 (2014年1月24日発売)
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本棚登録 : 1890
感想 : 283
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故郷に帰ろうとしていたOLが上司に連れていかれた銀座の寿司屋の職人と出会ったことで生き方を考え直すストーリー。

今から30年以上前に女性が男社会でバリバリ働いて稼いで、そして自分のお金で好きなものを食べたいと思うのは相当風当たりが強かったと思うのに、少しずつ強くなっていく青子の姿がとても格好よく思えた。

その生き方を体を貫いたせいで体を壊しているし、結婚した友人と上手くいかなくなったり、正解ではないのかもしれないけど、男相手に色目を使ったりしないところが好き。

あと、時代を感じる登場人物の職業とか働きぶりや今ではびっくりするようなお金の動きも当時を知らない世代としてはおもしろかった。。

ずっと想い続けてきた一ノ瀬とのラストシーンにはジーンとしつつ、あれ以上になって欲しいような、欲しくないような…。でも結局あの距離感がこの二人にはちょうどよかったんだろうなぁ。

ちなみに本日は父の日だったのでスーパーでお寿司を買って食べたのだけれど、どうしたって銀座のお寿司はどれくらい美味しいのか想像せざるをえなかった笑。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年6月20日
読了日 : 2021年6月19日
本棚登録日 : 2021年6月19日

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