「実をいうとね、僕は以前は犬だったんだよ」
主人公は過去が犬であったということを妻に伝える。
「私たちの結婚生活に何か問題があるということ?」と妻は問う。
しかし、主人公は伝えたからどうということはなくて、ただ聞いてほしかったというような印象だった。
死んだ父親がほかの生き物に乗り移って現れるという空想を描いた「さらなる人生」なども同様で、誰にも言えなかった脅迫的な空想が、誰かに受け入れられることで消えていくような感じを描かれている。
よくわからないけど、なんかやけに頭の片隅に残る話が多い。作者は作家というより詩人らしくそこはなるほどと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(海外)
- 感想投稿日 : 2017年10月14日
- 読了日 : 2017年10月14日
- 本棚登録日 : 2017年10月14日
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