ただ1人の女性と結ばれるために、なんでもして成り上がってきた主人公が、それでも時々見せる見せかけの強さや、見せかけのお金に裏打ちされた自信が切ない。デイジーもトムも、目の前の欲に従って生きていて、それがより主人公との対比を深くする。
どんなに頑張っても、過去に戻って同じスタートラインに立つことはできない。それはなんだか、代々資産家である2人と、一代で成り上がってきた主人公との超えられない溝のようなものにも思える。緑の灯台を見ながら毎夜いちずな思いを繰り返した彼は、最後、デイジーの代わりに撃たれて幸せだったんだろうか…
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年1月24日
- 読了日 : 2021年1月24日
- 本棚登録日 : 2021年1月24日
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