東野圭吾は優しいけど残酷、だと思う。
こちらが想像し得る一番「こうなってほしくない」最悪な展開や残酷な真実を、容赦なく描いてくる。
けど、気分は悪くならない。読みながら、辛さややるせなさに押しつぶされていたはずの心は、読後には爽快感や温かさに満ちている。
それは、登場人物を見つめる作者の目が、暖かいからだと思う。登場人物も、読者も、決して見捨てることはない。
絶望しても、救済を信じられる。
東野圭吾を読むときは、いつもそれを感じてます。
映画化、楽しみです。
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年11月11日
- 本棚登録日 : 2012年11月11日
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