愛はね、 (白泉社花丸文庫 ひ 5-2)

著者 :
  • 白泉社 (2010年12月17日発売)
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本棚登録 : 389
感想 : 38
5

人を許して、受け入れてしまう事は優柔不断な面もあるししっかりしてないと言われてしまうけれど、それは強さだと思う。
親から沢山の愛情を注がれずに育ってしまうと、9割酷い事をされても
残り一割でも優しくされればもうそれだけでいい、と思うようになってしまうのではないかなあ。
流されやすい、人を責めない望は愛情豊かなんだと思った。
それが過ぎてしまうと、一部の男は暴力に訴えてしまうのでしょう。
許される事を知っているから。
幼なじみでいつも望の事を守ってくれる優秀な俊一への切ない想いを秘めているから、好きではなくても自分を欲してくれる相手に身を任せてしまう望が痛々しかった。
愛に餓えていた望が愛を知った時、優しさは強さになると思った。
心に残るいいお話でした♪〜

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 樋口美沙緒
感想投稿日 : 2011年7月12日
読了日 : 2011年7月12日
本棚登録日 : 2011年7月12日

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