育児との両立でキャリアを諦めないで、というメッセージを自身の実体験をベースに力強く発信している本書。
育休中の今こそ読む時?と思いまして。
もっとフェミニズム推しの本かと思っていたら、大きな間違いでした。
あらゆる角度からの異論反論ご意見ご指摘を考慮し抜いていて、
それでもなお「一歩踏み出そう」と訴えかける勇気に素直にすごいなと感じた。
この本の中で何度も何度も書かれているが、
すべての人には選ぶ権利があり、決して仕事で上を目指すことだけを奨励しているわけではない。
専業主婦も素晴らしい職業だし、ただ自分の好きなように生きることもすべて正しい。
その上で、男女の差で壁にぶつかる同じ境遇の女性に勇気を与えたい、ただその一心で書かれた本だとわかる。
本当にこんなにまっすぐな人見たことないというぐらい。
”Done is better than perfect”
(完璧を目指すより、まず終わらせろ)はFBの名言。
パーフェクトな母親なんていないし、仕事をしながら育児をすることに罪悪感を持ったり、
専業主婦の母親と比較する必要はない。自分のベストを尽くせばいい。
月並みだけど、こんなハイスペックな人でも失敗や葛藤、悩みや心配を抱えながらやってるんだなーと。
とはいえ全然違うステージにいるとは思うので、共感というより、安心に近い気持ちに。
読みながら思わずくすっとするようなエピソードもたくさんで、笑い泣きしながら読了。
この感覚、南波さんの「不格好経営」を読んだ時と同じかもしれない。
途中ちょっと繰り返しがまどろっこしい部分もあったけど、思ったより良いです。
- 感想投稿日 : 2019年2月10日
- 読了日 : 2019年2月8日
- 本棚登録日 : 2019年2月10日
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