時は一九二〇年代、舞台はヨーロッパの架空の小国ソヴュールの首都ソヴレムにある聖マルグリット学園。主人公は極東の島国からの留学生、久城一弥。軍人一家の三男にして末っ子……のくせにどこか天然が入っていて、感受性豊かなくせに鈍感なところも多く、女の子に優しく、女の子にしょっちゅうからかわれている……くせに、いざというときには、あまり凛々しくないけどそれなりにそれっぽい気骨を見せてくれる……という絶妙なキャラ。その相手役、というか、このシリーズの探偵役は、聖マルグリット大図書館の最上階に軟禁されているヴィクトリカ。全身が知性と理性と分析力のかたまりのような才媛で、舌鋒鋭く、皮肉屋で、攻撃的で、まるでかわいくない……くせに、容姿はとてもかわいくて、ごくたまに見せる弱気なところもかわいい……という、これまた絶妙なキャラ。このふたりがくり広げる、ワクワクハラハラをはるかに超えた恐怖探偵小説。――解説(p.299)より
お約束の展開とキャラクター、ラノベっぽいノリ、微妙……と思ってたのに後半割りと面白く読めてしまった。不覚。
しかしあのミスリードはやはり微妙ではないか……?
続編を読むか考え中。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2011年1月25日
- 読了日 : 2011年1月25日
- 本棚登録日 : 2011年1月21日
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