東京生まれ、直情で気短な青年「坊ちゃん」。両親亡き後、遺産の600円で学校を卒業。四国松山の中学に数学教師として赴任。そこでの学園ドラマ。
登場人物がコミカルで、キャラクターが確立。先生方は、ニックネームで話が進む。学園コミックの原点。校長や教頭、マドンナと、キャラクター配分が絶妙で、バランスを真似したくなりますね。
坊ちゃんは、自分の意志を貫きますので、揉め事も多い。正論派ですが、なかなか、田舎の社会がしぶとく思うようには捗らない。
最後に、一矢報いるのですが、辞めて東京へ帰るんですね。この、正義の味方的な行動が、ファンが多いところだと思う。
それにしても、松山の事を、田舎だとか、温泉だけは良いとか、書いているのに、ご当地で『坊ちゃん』人気高いですよね。良い人達だ。
漱石の著名な作品ですが、全編読んだのは初めてかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2022年2月6日
- 読了日 : 2021年1月6日
- 本棚登録日 : 2022年2月6日
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