18歳の火田七瀬は、テレパスと言われる目の前の人の心を読み取る超能力を持っている。彼女は、その能力を隠して、各家庭に住み込みのお手伝いさんとして、生活を始める。
当時の中流家庭八軒、八家族の、八景。
もう50年前の、SF小説。久しぶりに読んだら、記憶よりも、大人のドラマだった。NHK少年ドラマシリーズで扱われていた印象があったので、子供向け作品のイメージとなっていた。
七瀬を巻き込んで、怪しげな、多少猥雑な心理戦が、日々繰り広げられる。七瀬の目線での、夫婦や親子の深層心理が、面白い。そして、二十歳となり、自分の女性としての成長を自覚して、お手伝いの仕事はやめて、次作の「七瀬ふたたび」へ。
身近なSFとして、日常の中の斬新な設定でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2022年6月29日
- 読了日 : 2022年6月29日
- 本棚登録日 : 2022年6月29日
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コメント 3件
まことさんのコメント
2022/06/29
おびのりさんのコメント
2022/06/29
まことさんのコメント
2022/06/30