流れ星が消えないうちに (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年6月30日発売)
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感想 : 836
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偶然に、2作品続けて、愛している異性を突然亡くした女性のお話でした。奈緒子は、転勤で家族が不在の実家に一人暮らし。高校時代から付き合っていた好青年の彼氏を、海外の小さな島のバス転落事故で、突然失う。
彼の喪失感は、大き過ぎて、上手く受け止める事ができない。彼との思い出は、眠る事さえ妨げる。
二人の馴れ初めから知っている同級生の巧は、彼女と彼女の中に生き続ける友人を受け止めて、愛していくことを決心する。
小説の中に出てくる、文化祭とかフォークダンスとか手作りプラネタリウム等々、高校時代の甘やかな記憶を呼び覚ます。(ある人はね。ない人は、想像する。)
とても素敵な優しい愛情のお話でした。
私がこの小説の客層では無かった事は、残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新潮文庫
感想投稿日 : 2022年11月3日
読了日 : 2022年11月3日
本棚登録日 : 2022年11月3日

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