知名度の高い直木賞受賞作。気になっていたけど初読。
巻末の「新潮文庫版のためのあとがき」。宮部さんのその新潮文庫化の“理由”に その通り!
ひまわりめろんさんに読んでいただきたい。
既に、朝日文庫として刊行されていた本書を現代ミステリを多く集まっている新潮文庫の同じ色の背表紙で揃えたかった、ただそれだけ。
わかる!揃えたい!
ここをお借りして(私の本棚だけど)朝井リョウさんに言いたい。ご自分のお名前が、あ行の責任を少し感じて欲しい。だいぶ本を処分して残りは少なくなってきたけれど、死ぬまでにもう一度くらい読みそうな本は、まだ所有している。そして、朝井リョウさんの作品は、残してある。当然ですが、作者あいうえお順に並べる。本棚の先頭に関わらず、背表紙が揃わない。小野さんの十二国記の美しい背表紙、宮部さんのシックな臙脂色。
馴染んだ安部公房の薄いブルー。
いつの日か、朝井カラーを手に入れて欲しい。
で、小説ですが、高級マンションの一室で男女4人の死体が発見される。家族と思われた四人は、全くの他人の集まりだった。ミステリーですが、犯人やトリックを追うのではなく、この事件に関わった人達の家庭や生い立ち、ここにたどり着いてしまうまでの理由を丹念に書き上げていきます。
家族とか血の繋がりを煩わしいとして生きてきた人達の悲劇。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
直木賞
- 感想投稿日 : 2023年4月10日
- 読了日 : 2023年4月10日
- 本棚登録日 : 2023年4月10日
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コメント 4件
みんみんさんのコメント
2023/04/10
1Q84O1さんのコメント
2023/04/10
おびのりさんのコメント
2023/04/11
1Q84O1さんのコメント
2023/04/11