ボディブローのように効いてくる読後感。歴とした小説。
1949年刊行された全体主義的近未来を描いたディストピア小説。
ビッグブラザー率いる一党政府による行動監視・言語統制・歴史改竄等あらゆる人民統制が丁重に描かれる。中盤に書かれる「寡頭制集産主義の理論と実践」のテキストは小説というより思想哲学のようだ。クライマックスは、国家への背信を企てた主人公が肉体的精神的拷問により、二重思考を受け入れて国家に組み込まれていくさまだ。
とは言っても、一読では、読み切れていない。ちょっと寝かせて再読です。
何故、1984年なのか?幾つか説はある様ですが、執筆終了が1948年で下二桁逆にした説に一票。
今、読んでも、100年後でも近未来小説たる名作。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年12月7日
- 読了日 : 2021年12月7日
- 本棚登録日 : 2021年12月7日
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コメント 2件
ますく555さんのコメント
2023/05/02
おびのりさんのコメント
2023/05/03