氷菓 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2001年10月28日発売)
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本棚登録 : 22272
感想 : 2218
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高校に入学した折木奉太郎は、海外にいる姉からの手紙がきっかけで廃部寸前の〈古典部〉に入部する。
特にやりたいことのない『省エネ』少年奉太郎と、好奇心旺盛なお嬢様千反田える、悪ふざけの好きな福部里志の三人で、伝統ある〈古典部〉が復活し、学校での小さな謎を解決していく青春ミステリ。
謎が解決されたあとには、高校生らしい爽やかさが残って、なんとも微笑ましい。
米澤穂信さんのデビュー作ということで読んでみたが、とても好印象だった。
〈古典部〉の実態や、『氷菓』というタイトルの文集が何を意味するのか、とても興味深く、登場するキャラクターも面白く描かれていて、あっという間に読み終えてしまった。
自分の通った高校のことをふと思い出したりして、懐かしい気持ちになれたし、高校の部活や行事にも長い歴史があるのだということに改めて気づかされた。
続編もあるようなので、ぜひ読んでみようと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 米澤穂信
感想投稿日 : 2023年1月24日
読了日 : 2023年1月24日
本棚登録日 : 2023年1月24日

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