世の中の移り変わりも目まぐるしく、つまらないことで心を悩ませ、美しいものを見逃してしまうのはもったいない…。ほんとうにそう思います。
サチさんの語りに毎回心が和みます。
カフェと古本屋。本とコーヒーの絶妙な組み合わせも、本好きにはたまらなく嬉しくて、切り離せないものですよね。
ふと気がつくと、物語のあちらこちらで恋の花が咲いていて、我南人の「LOVEだねぇ」の一言を聞くと、思わず顔がほころんでしまいます。
前作の、番外編「マイ・ブルー・ヘブン」から繋がる話もあり、家族や本の知識のことなどはもちろん、その他にも話題は盛りだくさんでいろんなことを教えてくれるし、読みどころ満載で毎回圧倒されてしまいます。
大家族で行われるクリスマス、雛祭りに続いて、物語の締めくくりは、紺の息子研人の小学校の卒業式でした。
卒業式って、ほんといいものです。人生の節目というか、我が子のことを思い出してうるっときてしまいます。
本のタイトルにもなっている「オール・マイ・ラビング」も聴けて大満足でした。
老いも若きも家族みんなが少しずつ年を取っていくけれど、サチさんにはまだまだこの先の堀田家を見守っていてほしいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小路幸也
- 感想投稿日 : 2022年11月26日
- 読了日 : 2022年11月26日
- 本棚登録日 : 2022年11月26日
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