「動物園のエンジン」
「サクリファイス」
「フィッシュストーリー」
「ポテチ」
中編が四作品収められていて、題名を見ただけであの話だとすぐに思い出せるくらい、それぞれが個性的な作品集だった。
ストーリー展開が上手くて引き込まれるし、他の作品とリンクしているところを発見するたびに、思わず顔がほころんでしまう。
表題作の「フィッシュストーリー」がよかった。
歌詞をある小説の一説から引用した、売れないロックバンドの最後のレコーディング曲が世界を救うという壮大な話。
最終話の「ポテチ」も、とてもいい話で泣けてくる。
前作で活躍した黒澤も登場するし、伊坂ワールドの魅力が満載の、貴重な一冊だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
伊坂幸太郎
- 感想投稿日 : 2023年8月12日
- 読了日 : 2023年8月12日
- 本棚登録日 : 2023年8月12日
みんなの感想をみる