西の魔女が死んだ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2001年8月1日発売)
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感想 : 5501
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「西の魔女が死んだ。」という冒頭の部分から、こわごわ読んでみると、そこには孟宗竹やら楓など大自然に囲まれた描写がどんどん広がってきて、心地よい世界に浸ることができた。
裏山の雑木林の床一面に覆われた、真っ赤なルビーのような野いちごの群生。
その野いちごで、おばあちゃんと一緒に作った鍋いっぱいのジャム。
大鍋でお湯を沸かして布巾を煮沸し、たらいの中で足踏みをして洗ったシーツなど。
山の中でまいがおばあちゃんと一緒に過ごした日々が、とてもうらやましく思えた。
「人は死んだらどうなるの」という問いにも真摯に答えてくれた、素敵なおばあちゃん。
まいが学校へ行かなくなった本当の理由も、おばあちゃんには素直に話すことができ、私もまいと一緒に清々しい気持ちになることができた。
お気に入りの一冊がまた増えてうれしいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 梨木香歩
感想投稿日 : 2020年8月13日
読了日 : 2020年8月13日
本棚登録日 : 2020年8月13日

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