ふたり (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1991年11月28日発売)
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感想 : 300
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高2の千津子と中2の実加は、同じ私立の女子校に通っているふたり姉妹。
登校中のある朝、姉の千津子は交通事故に巻き込まれて亡くなってしまう。
娘の死を受け止められず始終ぼんやりとして、悲しみ落ち込んでしまう母治子。
お姉ちゃんが好きだったピアノは続けようと思った実加は、ピアノレッスンに向かう途中で男に襲われそうになる。
その時から、実加には、優秀でしっかり者だった姉千津子の囁き声が聴こえるようになる。
姉は実加のことをいつもそばで見守ってくれているのだ。

「千津子は、実加の中で、生きている。」

大島弓子さんのカバーイラストに惹かれて読んでみましたが、とても面白かったです。読み進めていくうちに懐かしさもこみ上げてきました。
赤川次郎さんを読むのはもう何十年ぶりでしょうか。
ミステリーだけでなく、このようなファンタジーも書かれていたとは知りませんでした。

姉を失った悲しみを乗り越えて成長していく実加の、波乱万丈な人生のゆくえは…。
続きが気になります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年7月6日
読了日 : 2022年7月6日
本棚登録日 : 2022年7月6日

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