二十四の瞳 (新潮文庫)

著者 :
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感想 : 168
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 教師を目指す身でありながら未読なのはいかがなものかと思い手に取った次第ですが…予想よりもはるかに素晴らしい小説でした。
 社会という荒波に巻き込まれ、翻弄されていく命。小学一年生の十二人の人生が戦争によって左右されていく様が、大石先生の教師としての濃やかな視点から語られます。悔しさ、無念さ、怒り、そして震えるような悲しみ…教師以前に人として、大石先生は社会をまっすぐ見つめ、現代の私たちにまで訴えかける。
 特にこのラストシーンはたまりません。嗚咽が止まりませんでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:     ∟近代
感想投稿日 : 2010年8月26日
読了日 : 2010年8月26日
本棚登録日 : 2010年8月26日

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