宮部みゆきはやっぱり上手い、と思った。
色々な人間関係が丁寧に描かれている。
信頼し合う夫婦、真情を隠した訳有り夫婦、成熟した男女と若い男女のそれぞれの思い、子を捨てる親、親に反発する子、様々な親子の情、立場が違う老若それぞれ、女同士、男同士の感情のぶつかり、妬み嫉み、『余分の命』と言われる家族の中に居場所のない立場の老人や跡取り以外の子供、地域の世話人、夜鷹、登場人物の数だけストーリーがあり、それらが、絶妙な案配で進んで行く。多少のご都合主義はあるが、それが小説の評価を下げるとは、私は思わなかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2012年11月23日
- 読了日 : 2012年11月23日
- 本棚登録日 : 2011年9月25日
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