ゾマーさんのこと

  • 文藝春秋 (1992年11月19日発売)
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本棚登録 : 228
感想 : 24
5

東陽町に居た時に買った本。既に登録済みのつもりだったが漏れていたらしい。
まず第一にイラストが良い。私の好みにぴったり
作者の少年時代の思い出の風景の中にゾマーさんがいる。風変わりな人で地域の大人たちもゾマーさんの詳しいことはよく分からないらしい。人との関わりを避け、いつも何処かを歩き回っているゾマーさんは、地域の風景の一部になっている。
少年が成長したある夜、………………………。
ゾマーさんが心の中に抱えているであろう何かを考えたり、少年が何を感じどう成長していったかとか、考え出したらきりがない。静かだが奥行きのある胸を打つ作品。
もしまだ未読なら、とても短い作品なので一度は読むことをお勧めしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外作家
感想投稿日 : 2013年5月27日
読了日 : 2013年5月27日
本棚登録日 : 2013年5月27日

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コメント 2件

akikobbさんのコメント
2013/05/29

電話の横の本棚にあったのを、昔読んだようなきがするけど(子供にもとっつきやすい表紙とタイトルだったから)、でも内容は全く覚えてない…。

chapopoさんのコメント
2013/05/29

そうだね、大人になってから読んだほうが、深く心に残るような気がする。生きていくうちに起こるあらゆること、若いうちは観念でしか分からないけど、身に染みて分かるようになると、思いもまた格別たったりする。文章が短いだけ、読み手が幾らでも深く読み込める作品だと思う。

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