最新の設備、セキュリティを誇る「ウィンドシア六本木」。地上50階地下5階、ショッピングからビジネス、レジデンス、様々な機能をもつ今や国内で最も有名な高層ビル。その最上階に住む株式会社マーズコーポレーションの川村社長が自宅で何者かに人質にとられた。犯人グループが要求するものとは一体!?
プロローグを読めば、犯行に関わる人間の正体は正直誰でもわかる。だからこそ、何か他にあっと驚くものが隠されているんだろうと思ったのだが、少々期待しすぎたらしい。種明かしをされても、正直それに関しては「ふーん」ぐらいで終わってしまった。ハイジャックされた側の視点はそれなりにハラハラドキドキでおもしろいのだが、犯人側の視点がいまいち消化不良。それぞれに事情があってこの犯行に参加しているのはわかるのだけれど、動機付けがあまりにも弱すぎる。それだけの理由でといってはなんだが、こんな大それた犯行では割に合わないというか、ミスマッチでは?最後も丸くおさまりすぎな気がする。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸本(日本)長編
- 感想投稿日 : 2013年5月26日
- 読了日 : 2013年5月20日
- 本棚登録日 : 2013年5月26日
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