火災によって家と家長の史親を失った秋山太一、雅彦、景子の3人は、史親の実家で工務店を営む善吉・春江夫婦の元に転がり込むことになる。しかし気難しい善吉との生活に神経をすり減らし、そして3人はそれぞれの生活でも様々な困難に直面することになる。その一端には、火事の原因が未だはっきりしていないことにもあったが、警視庁捜査一課の宮藤は、放火の可能性が捨てきれないと考えていた。
いじめ、脱法ドラッグ、クレーマー処理など、現代の問題をうまくからめながら、その解決の影に善吉あり。「要介護探偵の事件簿」の玄太郎おじいちゃんに近いキャラで、宏龍会の山崎岳海がヘイコラするほどの人物。何者かもっと知りたいなぁと思ったけど、この結末かぁ。残念。宮藤刑事登場は、「スタート!」以来?葛城もちらっと登場。結末は、『真夏の方程式』を思い出した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸本(日本)長編
- 感想投稿日 : 2017年8月7日
- 読了日 : 2017年7月29日
- 本棚登録日 : 2017年8月7日
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