殊晶の言葉は少女のかしましさもありながら、でもまっすぐで物事の根幹を指していて、今でも心に残っている言葉がいくつもあります。
終盤で、王の責務が果たせるのか?と問いかけられた珠晶が「そんなこと、あたしにできるはず、ないじゃない!」と反発するところが好きです。
ではなぜ昇山するのか?と問うと、「義務だと思ったからよ!」と答える。
なにもせずに諦めて受け入れるんじゃなくて、自分の責務を果たそうとするところがとても好ましいです。
風の万里の台詞に彼女の生き方が現れています。「私が恵まれた暮らしをしてるのは、重い責任を担ってるから」
この言葉は、人生の価値観が変わるくらい、感銘を受けました。
十二国は本当に素晴らしい。人生の教訓です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2018年3月17日
- 読了日 : 2010年6月13日
- 本棚登録日 : 2010年6月13日
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