昆虫: 驚異の微小脳 (中公新書 1860)

著者 :
  • 中央公論新社 (2006年8月25日発売)
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感想 : 27
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興味深い本だった。面白い、というには読むのに努力が必要だ。専門用語が山のように登場するためだ。そこはまあ仕方がない。神経に関わる言葉、化学的な用語、略称の山。それはまあ読み飛ばすつもりでも大丈夫ではある。
冗長性のあまりない小さな昆虫の脳がいかに優れているのかがよく判る。そしてほ乳類い代表される大型の、冗長性の高い脳のあり方との違いがよく判る。
虫の眼で見た世界が自分の見ている世界とどう違うのか、この本で初めて理解出来た。複眼の歴史の本やらいろいろ出会ったことはあるけれど、ここまできちんと書いてくれないと判らない。もちろん専門用語は今でもよく判っていないのだけれど。
しかし、昆虫には自分のことを考える余裕はなさそうだ。残念ながら。

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感想投稿日 : 2007年1月24日
本棚登録日 : 2007年1月24日

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