共感してやまない本書のタイトル、刊行当初から気になって仕方なかったのですが、今になってようやく読んでみたのでした。
ノートに注がれる情熱に目をみはりました。
すてきなノートを見かけるとつい買ってしまうけれど、もったいなくて使えないのは私も同じ。
でも、普段使いのメモ用に、職場で出た裏紙を使って、ノートを自作しているというのにびっくり。
しかも、版型、枚数、罫線の有無や切り離せるミシン目まで、細部までこだわった条件付きなのです。
このこだわりノートにメモされた、日常の中のふとした場面や言葉が、津村作品の魅力になっているのですね。
あと「出血大サービス」という言葉に関する短い考察に、笑いながらも大いに共感しました。
字面のインパクトのせいで、目に入るたびにぎょっとしちゃうんだもの。
「有無を言わせない切迫と勢い」、「目を背けられないアナーキーさ」、わかるわかる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ。
- 感想投稿日 : 2017年12月25日
- 読了日 : 2017年12月8日
- 本棚登録日 : 2017年12月25日
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