やりたいことは二度寝だけ

著者 :
  • 講談社 (2012年6月19日発売)
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本棚登録 : 1001
感想 : 139
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共感してやまない本書のタイトル、刊行当初から気になって仕方なかったのですが、今になってようやく読んでみたのでした。

ノートに注がれる情熱に目をみはりました。
すてきなノートを見かけるとつい買ってしまうけれど、もったいなくて使えないのは私も同じ。
でも、普段使いのメモ用に、職場で出た裏紙を使って、ノートを自作しているというのにびっくり。
しかも、版型、枚数、罫線の有無や切り離せるミシン目まで、細部までこだわった条件付きなのです。
このこだわりノートにメモされた、日常の中のふとした場面や言葉が、津村作品の魅力になっているのですね。

あと「出血大サービス」という言葉に関する短い考察に、笑いながらも大いに共感しました。
字面のインパクトのせいで、目に入るたびにぎょっとしちゃうんだもの。
「有無を言わせない切迫と勢い」、「目を背けられないアナーキーさ」、わかるわかる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ。
感想投稿日 : 2017年12月25日
読了日 : 2017年12月8日
本棚登録日 : 2017年12月25日

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